福田 信也

全員を幸せにする現場営業4つのステージとテクニック6 終結

終結

現場”営業”と表現しましたが、協同型ネゴシエーションはどちらかと言うとマーケティングに近いプロセスになります。ゴリゴリクロージングをかける訳ではなく、お客様に課題を認識してもらい、あなたと共有し、必要なときに選択して頂く、そんなプロセスになります。

終結ステージでは課題管理表を使いやすくし、よりお客様の役に立つアイテムにしていきます。課題に工数と簡単な解決方針を追記し、予算消化、すなわちコンバージョンしやすくするのです。

課題に対し共通の認識があり、工数や金額も算出され、すぐそばにそれを実行する技術者がいる。
さらに、課題を話題に混ぜラポールを行う。
「課題No.nnの工数ですが、課題No.mm一緒にした方が工数が浮くと思います。」
「xxxの件ですが、運用での回避も検討しましょうか?」

もはや余程のことがない限りあなたを選択しない選択がない状態になっています。

共同型ネゴシエーションは現場営業に限らずどんな場面でも有効な方法です。win-winすなわち相手の望みをあなたの望みとして捉え、4つのステージを経て望みを明確にしアクションできる形にするのです。

このシンプルなテクニックでお客様との関係を深め、あなたのwin望みも共有し、あなたとお客様との上昇スパイラルを作り上げていきましょう!!

全員を幸せにする現場営業4つのステージとテクニック5 合意

合意

さて、調査ステージでお客様の状態を次のように学びました。

お客様は課題を持っているがそれを認識していない

そして明確にするための質問を投げかけることで、いくつかの課題が明確になってきているはずです。

あなたが明確にした課題は、その時点であなたとお客様の間で共有された状態になっています。

合意ステージは、明確になった課題を現場で運用されている課題管理表やテーマ管理表などに登録することが目的になります。

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全員を幸せにする現場営業4つのステージとテクニック3 ラポール

ラポール

相手のwinを知るためには、何らかのコミュニケーションを取る必要があります。

でもいきなり「あなたの実現したいことはなんですか?」「あなたのwinはなんですか?」と聞いたりしたら、たとえ仲が良くとも違和感を覚えますよね。

やりたい事や自分に取ってwinな事は、相手から自発的に出てくるものではありません。それを誰かに話そうとする機会を先に得ておくことが重要になります。

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全員を幸せにする現場営業4つのステージとテクニック2 マインドセット

win-win マインドセット

営業とは何か?
「営業とは、商品価値を提供し会社に経済的利益をもたらすこと」

コンフリクト・マネジメントにおける協同型ネゴシエーションとは何か?
「協同型ネゴシエーションとは、お互いの利益に焦点をあて付加価値を創造しwin-winとなる永続的な関係を築くこと」

私は会社に属している間ずっとSESで現場技術者をやっておりましたが、1回も案件が切れたことがありませんでした。
裏で営業さんが頑張っていてくれたのかな? と思っていましたがどうも様子が違っていました。

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全員を幸せにする現場営業4つのステージとテクニック1 はじめに

win-winと4つのステージ

案件は営業が持ってきて、技術者はそれにアサインされる。
指定された納期と予算の範囲内で与えられたタスクをこなしシステムをリリースする。
そして次の案件に行き、ときには遅くまで残業して、、、、
システム開発の現場ではごく普通の当たり前の日常ではないでしょうか。

でも、もし次の案件を営業ではなく自分で選ぶことができたら、その後のキャリアパス、スキルアップに大きな前進になるとは思いませんか?
会社経営者、営業責任者のみなさんにおいては自社の技術者が自ら案件を開拓してきたらこれ程、感謝することは無いでしょう。

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興味を引き出す新米IT技術者業務経歴書5つのポイント 6

その案件の主な言語とフレームワークは何か

最後に案件で使用した主な言語とフレームワークを追記しましょう。

私がこの業界に入った頃はフレームワークはまだまだ発展途上の段階でした。
過去に自分が作ったライブラリをどれだけ持っているか、コーディングレベルのお作法を知っているか、など言語の経験が重視されていました。
開発は人に依存する部分がとても多かった記憶があります。

しかし、現在の開発は色々なDB、バッケージを組み合わせシステムを構成し、更に外部システムやクラウドと連携したりします。
一つ一つを個人が開発していたら到底期限に間に合わず、それらを統合するモデルやフレームワークがなければ莫大な費用と時間がかかってしまいます。

フレームワークを扱ったことがあるということは、ものすごく仕事を効率的に進められますと言っているようなものです

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興味を引き出す新米IT技術者業務経歴書5つのポイント 5

その案件で何を学び習得したか

その案件で何を学び習得したか

前回までの「自分はどういう人間で何が得意でどう貢献できるか」、「何業界で仕事をしたのか」、「その案件での立場と主なタスクは何か」の3つのポイントで業務経歴書はほぼ完成しています。

もうひと押ししましょう。

IPA、独立行政法人情報処理推進機構(https://www.ipa.go.jp/)という経産省管轄の組織が、毎年IT白書やIT人材白書といった白書を発行しています。
白書では日本や諸外国におけるITの状態が分析され、将来こうなるよとわかりやすく説明されています。
そして、その白書に必ず出てくる言葉に

自己研鑚

があります。

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興味を引き出す新米IT技術者業務経歴書5つのポイント 4

その案件での立場とタスクはなにか

その案件での立場と主なタスクは何か

何業界でどんな仕事をしてきたのかで、相手に同じ業界を経験したことをアピールし、安心感と親近感を持ってもらうことができました。

今回の面談が設定された案件について、話の切っ掛けを散りばめていきましょう。

担当者が欲しいという人材に合致するかどうかの判断は、案件の長さによって観点が変わり大きく2つに分類できます。
既に開発案件が始まっていて今すぐ人が欲しい短期の場合と、ビジネスユニットや部署の欠員を補充したい中長期の場合です。
案件の期間が長いほどどういう立場だったのか、短ければどのようなタスクだったのかが重視されます。

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興味を引き出す新米IT技術者業務経歴書5つのポイント 3

何業界でどんな仕事をしたのか

どんな言語を使ってきたのか? も重要ですが、どの業界の案件をやってきたのかの方がよほど重要です。
各経歴のタイトルにはどの業界のどんな仕事をやったのかを必ず書きましょう。

前回も書かせていただきましたが、人は相手に自分と同じ部分があると分かり合えると感じます。
もし今面談をしている担当者の方と過去に同じ業界の仕事をしていれば、その方は「言葉が通じるな」と安心します。

例えばこんな感じです。

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