
その案件で何を学び習得したか
前回までの「自分はどういう人間で何が得意でどう貢献できるか」、「何業界で仕事をしたのか」、「その案件での立場と主なタスクは何か」の3つのポイントで業務経歴書はほぼ完成しています。
もうひと押ししましょう。
IPA、独立行政法人情報処理推進機構(https://www.ipa.go.jp/)という経産省管轄の組織が、毎年IT白書やIT人材白書といった白書を発行しています。
白書では日本や諸外国におけるITの状態が分析され、将来こうなるよとわかりやすく説明されています。
そして、その白書に必ず出てくる言葉に
自己研鑚
があります。
カタカナやアルファベットで出てくる言葉は毎年変わってくるのですが、自己研鑚だけは変わらず出てきます。
技術者はいつでも勉強し、腕を磨き続けるのが仕事だということです。
資格という定点の成果も重要ですが、学び続ける事や常にスキルが身につける姿勢のほうがより重要です。
「xxxシステムをアジャイルにて開発した。」という経歴に更に「xxxxクラス分割手法を用いたイテレーティブな実装を習得した。」とその案件での経験が身についていることを経歴に明示するのです。
システム開発はプロジェクト型の業務であるためマニュアルが存在しません。必ずその状況に合わせた工夫やチャレンジ、学習を行っているはずです。それを思い出してください。
そして、何を学び何を身につけたのか箇条書きで良いので具体的な単語で付け加えてください。
上記の例では習得と学習にそれらを記述しています。
もし面談の担当者が持っていない、あるいは知らないスキルを習得していれば、あなたに興味を持ちます。
次回は「その案件の主な言語とフレームワークは何か」をご紹介します。
投稿者プロフィール

- 現場営業に特化し、主に大手直請け案件を手掛けるソフトウェア会社を経営する。5年間のサラリーマン技術者を経験した後、5人で独立。技術者時代にあたためてきた経営アイデアを試行錯誤実践し、5次請けから始まった取引は3年後に最初の直請けに実を結ぶ。自らの経験をもとにみなさんに「腕一本で食っていける技術者」になってもらうよう日々奮闘中。
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