2023年新年の挨拶

あけましておめでとうございます。
福田です。

この年末年始はずっとおざなりにしていた,flutterとpython  AI,となんとなく使っていたgitの勉強をしていました。
paizaで習ったjupyter notebook が面白く,ずっといじっています。また,しばらくM1チップ用の仮想環境がなく困っていたのですがUMTに出会い状況が一変しました。
macOSにmacOSとwin11環境を立てて使い倒しています。これでamazon workspacesともおさらばです。

さて,今年は飛び跳ねる兎年ですね。
12年前の兎年を振り返り,今回の兎年はどんなスタートなのか書いてみたいとおもいます。

当社において前回の兎年,第6期には経常利益率11%を残しており,私自身案件に入りながら顧客開拓,新規案件開拓,直接契約へのシフトを積極的に行っておりました。売上は7000万円でした。

当時の資料を振り返ると,この頃に腕一本で食っていける技術者の実現の考えを確立し,人材と教育とどうしていくべきか,特に採用に色々悩んでいたようです。また現在のフィロソフィや方針のベースとなる考え方や今年度から復活させたプロジェクトファイナンスシートの運用を開始しています。当時SESのみやっていた頃の基本戦術がなかなか面白いのでシェアします。

本年2023年の兎年のスタートはどうかといいますと,2023/1/2現在以下となっています。
契約金額合計(Total Order Amount /excluding tax) 443百万円
営業利益(Engagement margin)40百万円
これにリスクだの,投資だの,想定外費用だのを加味したものが最終的な利益となりますが,9.1%とまずまずの推移となっています。4Qを経て11%を目指していきたいところです。
(事業部長,PM,総務部の皆さんに感謝です。意思決定にかかる数値をリアルタイムで出せるようになりました。 今年度事業計画にある課題の1つはクリアです。)

事業開拓についてTier1.0分野においては,D社様向けのインフラ更改,戦略的な人材交換の話が進み,B社様文京系の次期システムの開発,新規公共系クライアントの開発と保守案件の移管が始まります。
Tier0.5分野においてはCarraige_AJ,Exment等OSS製品のSMBへの販売などやや遅れ気味ですが確実に前進しています。

目下の悩みというか,課題は以下3点になります。
Tier1.0の高度な要求に対応できる人材の育成と排出※1,それに伴う報酬制度の改革※2,売上財務性質の改善※3
※1は,おかげさまで,お客様の要求水準が日に日に高くなってきております。(誇張表現ではなく日に日にです)システム開発のみならず,(熟練したシステム開発経験前提の)システム化企画やプロセス設計,コンサルテーションを求められており,早期に対応していく必要があると感じています。
※2は,現在の報酬制度はシステム開発が前提であり,※1のような高度な要求や将来の売上につながる仕事に対し適正な報酬体系になっていない悩みです。これも早期に解決し,市場のニーズに合わせた制度にしていきたいです。
※3は,資金計画の実行や入金サイトを加味した受託・SESの案件比率のバランスを取る必要があります。昨今テレワークが主体となり,SES案件に参画する方にそれなりの手当がいるなぁと考えています。また支払いサイトの見直しや新株発行,持株会など継続的な財務面の増強が必要です。

12年経って高度化しているもののやっぱ”人材の獲得と成長”,”それに伴う資金計画”が課題ということは変わらないですね。
これら課題に対し,ミーハーな感性を残しつつ,楽観的に構想し悲観的に計画し楽観的に実行し,脱兎のごとく挑んでまいります。

今年も一年よろしくお願いいたします!

プロフィール

福田 信也
福田 信也株式会社キャリッジリターン 代表取締役
現場営業に特化し、主に大手直請け案件を手掛けるソフトウェア会社を経営する。5年間のサラリーマン技術者を経験した後、5人で独立。技術者時代にあたためてきた経営アイデアを試行錯誤実践し、5次請けから始まった取引は3年後に最初の直請けに実を結ぶ。自らの経験をもとにみなさんに「腕一本で食っていける技術者」になってもらうよう日々奮闘中。