ツーカーな関係

ツーカーという言葉があります。
お互いに気心が知れている、ちょっと何か言うだけでも通じ合う間柄という意味ですが
お客様とのお付き合いが長くなると自然にお互いの距離が近くなり、お客様の性格や
特性が分かり、相手の意思・意見を確認しなくても先回りして仕事を進めるように
なりがちで、お客様もそれに慣れてしまい明確な要件を伝えない事が増えてきます。

以前お客様より、「ここまでやったのであとはよろしく」というメールであったり、
他のベンダー宛のメールに「担当者(私達)から必要な情報を送らせます」といった
アバウトな内容のメールが飛んできたりしました。

そういう馴れ合いが認識齟齬や仕様誤りによる手戻りを招き、納期遅延を発生させてしまい
お互いに嫌な思いをする事になります。
この依頼のゴールはどこですか?いつまでにどこまでやれば良いのですか?
前提条件はありますか?これ、本当に必要ですか?といった当たり前の事を
普通に聞くことが出来る関係性こそが本当のツーカーなのではないでしょうか。

プロフィール

富岡 康人
富岡 康人
戦国武将毛利元就が居城を構えた広島県高田郡吉田町(現安芸高田市)で生まれ、
旧帝国海軍戦艦大和を建造した軍港の町呉市で育つ。転勤を機に福岡、埼玉を経て、2003年より横浜に移り現在に至る。
野球はカープ、サッカーはサンフレッチェをこよなく愛する生粋の広島人。
食品メーカーのIT子会社でシステムの外販、社内システムのインフラ、アプリ開発・運用保守業務に26年間従事し、食品機材の輸入商社を経て、2019年キャリッジリターンに入社。現在は大手企業に常駐しシステム開発・運用保守業務を担当中。
ライフワークはランニングと小学生向けのサッカー指導。毎週子供達とサッカーに興じておりますが、言葉で子供達に思いを伝える、子供達がより理解するにはどのように工夫すればよいのか指導歴15年の今も試行錯誤が続いております。