OFNR

最近Reboot 良きリーダーになる為の9つの質問 という本を読んだのですが,当社のフィロソフィにも合致する素晴らしい内容でしたので紹介します。
要約すると,良きリーダの要素は能力,自己探求,経験のシェアであるとのこと。
特に自己探求,本当の自分を知るについての内容は自分の経験からもしっくり来ました。

相互理解が相手となされていない状況では歪んだ自分を相手に投影し,人間関係がこじれてしまう。
なので,悶々となる状況になったら以下のプロセスでちゃんと相手に自分の考えを伝える。

・事実の観察(Observation)
・自分の感情(Feeling)
・組織のニーズ(Needs)
・相手への要望(Request)

本書では,女性経営者が新しく雇った技術者が自分に何も言わずに早退しギクシャクした例が載っています。

女性経営者は自分が女性で技術がわからないので舐められていると思い,技術者は家庭問題で早退することにより期待を裏切りたくないと思っています。この状況をOFNRの順に対話し解決するといった内容です。

・O 彼は早退した。
・F 早退に対し,自分としては事前に言ってもらいたいと思った。ちょっと不信感を持った。
・N 家族を大切にすることは良いことだし,評価に影響しないし,全く問題ない。
・R 早退するときには事前に言ってほしい。

確かに良くできたプロセスで,先にFを出したら話しを聞いてもらえなくなるだろうし,Nが先だとおそらく相手に刺さらない。

先日,対外的な打ち合わせでやってみましたが,なすりつけ合いのようなお互いの関係が,スッと良くなりました。

OFNR,「まず客観視する」の具体的なやり方として実践してみてください。

プロフィール

福田 信也
福田 信也株式会社キャリッジリターン 代表取締役
現場営業に特化し、主に大手直請け案件を手掛けるソフトウェア会社を経営する。5年間のサラリーマン技術者を経験した後、5人で独立。技術者時代にあたためてきた経営アイデアを試行錯誤実践し、5次請けから始まった取引は3年後に最初の直請けに実を結ぶ。自らの経験をもとにみなさんに「腕一本で食っていける技術者」になってもらうよう日々奮闘中。