SES(システム・エンジニアリング・サービス)はお客様に技術者を派遣することでその技術を提供するサービスです。
本来SESは専門家として技術者が得意とする技術を提供すればよいのですが、ほとんどの場合は派遣される会社の一員として技術者、兼ビジネスパーソンとして働くことになります。
経験の浅い技術者や面談で上がってしまう技術者は、この人とは一緒に仕事はできないなとビジネスパーソンとしての部分で断られてしまうことがあります。
先日も新卒の若い技術者とお話させてもらいました。下記のような業務経歴書を頂き、経歴と呼べるものは殆ど無く申し訳程度に幾つかの言語経験が書かれていました。
経験は仕方がないとしても、その業務経歴書では質問することもできず、プロジェクトに適した人材なのか、どのような素質が有る人なの、ビジネスパーソンの部分も判断が付かず困ってしまいました。
SESは技術を提供するので当然、経歴書でどんな技術を持っているのかをアピールしようとします。C#を2年経験したとか、springフレームワークの経験が有るとかです。
業務経歴=技術と考えている会社、営業さんが多いためしかたがないのかもしれません。
しかし技術と経験をアピールしようと考えると左記の様な薄い業務経歴書になってしまうのです。そして自分で書いた業務経歴書を見て自信をなくしてしまい、一か八かの面談に挑んで自信をなくし、中々面談が通らずなんとか入った案件がITとはかけ離れた事務作業、、、
折角IT業界に来てくれた人材にこのサイクルに入ってもらいたくありません。
安心して下さい。SESはビジネスパーソンとしての部分も重要な要素であると先ほどお伝えしました。
若い技術者、コミュニケーションの苦手な技術者はここを攻めればよいのです。
ポイントは次の5つです。
- 自分はどういう人間で何が得意でどう貢献できるか
- 何業界で仕事をしたのか
- その案件での立場と主なタスクは何か
- その案件で何を学び習得したか
- その案件の主な言語とフレームワークは何か
次回からそれぞれのポイントを説明していきます。
投稿者プロフィール
- 現場営業に特化し、主に大手直請け案件を手掛けるソフトウェア会社を経営する。5年間のサラリーマン技術者を経験した後、5人で独立。技術者時代にあたためてきた経営アイデアを試行錯誤実践し、5次請けから始まった取引は3年後に最初の直請けに実を結ぶ。自らの経験をもとにみなさんに「腕一本で食っていける技術者」になってもらうよう日々奮闘中。
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